暖かい気候やキレイな海などの良いイメージを持たれている沖縄ですが、
暮らしてみると、南国特有の問題に直面することが多々あります。
その一つがシロアリです。
ゴキブリと同じ種類のため、生命力や繁殖力が強く、その自然被害額は毎年3800億円にものぼるそうです。
私たちヒトにとっても、シロアリにとっても温暖な気候の沖縄はかなり住みやすく繁殖しやすいため、今回の記事では、
- シロアリが特に大量発生しやすい時期はいつか
- シロアリが発生した時の対策や予防法はあるか
などなど、これをみているあなたの大切なマイホームをシロアリから守るための情報をまとめてみたのでご覧ください。
シロアリ対策でお急ぎの方
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24時間365日全国受付対応のため、業者を待つ必要も下見する必要もございません。
沖縄でシロアリが大量発生しやすい時期はいつ?
時期や気温、シロアリの種類に寄るのですが、主に4〜6月をピークに大量発生する傾向があります。
上記のグラフは、とある業者へのシロアリ駆除のお問い合わせ件数です。
グラフを見てわかる通り、5月にお問い合わせの件数がピークに達しています。
冬を超えて暖かい春を迎えた頃にシロアリの活動が始まり、5月頃にはシロアリ被害に気づくといったところでしょう。
一つ注意しておきたいのが、このグラフは全国を対象にしたグラフのため、
沖縄では、2〜3月ごろからコロニーを形成して、巣の一部の集団が群飛と呼ばれる引越し作業を行います。
大量の羽アリ達が街の街灯に群がっている光景を目にすることがありますが、それが群飛活動の一つです。
以下、参考動画です。
引用:木材防腐防蟻処理協同組合YouTubeチャンネルより
沖縄でシロアリが発生した時の駆除・対策方法は?
1年を通して温暖な気候である沖縄は、シロアリの被害が全国でもトップクラスです。
そんな沖縄でシロアリが発生した時の駆除の方法や予防方法を紹介していきます。
対策1:業者に依頼し駆除してもらう

シロアリ駆除と予防には専門知識が必要不可欠のため、一般的にも当サイトでもおすすめしている対策が専門業者に依頼することです。
専門業者に依頼した場合のメリットとデメリットをまとめると
専門業者に依頼するメリット
- シロアリを確実に駆除してくれる
- 駆除だけでなく再発防止のための予防策まで実施してくれる
- もしものためのアフターフォローも保証してくれる
シロアリ駆除の対策には、専門知識と技術を必要とします。
専門業者は、しろあり防除施工士という専門知識を補うテストなどを行うほど、その道のプロですし、確かな実績がある業者ばかりです。
素人では絶対に気付かないシロアリ被害の痕跡や、シロアリの種類によっては使用する薬剤が違ったりと対処方法も変わってくるため確実な駆除と予防が期待できます。
またシロアリ被害で一番怖いのが再発することです。
これに対しても専門業者であれば、基本的には薬剤の効果が切れる5年を目安にアフターフォローまで実施してくれます。
一方のデメリットもまとめてみます。
専門業者に依頼するデメリット
- 費用がかかる
- 業者の人が家に入ることになる
単純な話ですが、シロアリ駆除や予防を業者に依頼すると費用がかかります。
施工内容にもよりますが、数万円以上の費用が発生します。
中には、相場を無視したぼったくり業者も存在するみたいなので、業者に頼む際は
- 駆除実績を確認する
- 複数社で相見積もりをとる
この2つは最低でも行ってください。
シロアリ駆除の平均相場は全国平均平米単価3,575円/㎡
とのことです。
一般財団法人経済調査会より
もう一つのデメリットは、業者の方が家の中にはいることになります。
プライベートを大事にしている方にとっては嫌かもしれませんが、シロアリは基本的には床下から侵入してくるため住宅の中から調査や駆除をする必要が出てくることが多いです。
それでも予防を怠ったこと、駆除をしなかったことにより被害が拡大してしまうと数十万以上の被害に拡大するケースもあります。
シロアリ被害を拡大させないためにも、もし予防を一度もしたことが無いという方はぜひ検討してみてください。
- シロアリを確実に駆除したい
- シロアリ駆除に対する専門知識が全くないor駆除できる自信がない
- 予防・駆除・アフターフォローもしっかりやりたい
- 急ぎで駆除を行いたい
という方は間違いなく業者に頼むことをお勧めします。
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対策2:自分で対策・駆除を行う
もう一つの対策は自分自身で駆除を行うことです。
自分自身で駆除することでのメリット
- 費用を抑えることができる
- 家のプライバシーを守れる
業者に依頼するデメリットが自分で駆除することによって補えるのがポイントです。
自分で対策をする場合は業者に依頼するよりも圧倒的にコストが安いですし、業者さんが自宅に上がることが無いためプライベートを大事にしている方にとってはメリットとなりますね。
ただし、自分で対策するには圧倒的にデメリットの方が多いのも事実です。
自分自身で駆除することでのデメリット
- 専門知識を必要とする
- 床下など危険な場所に入る必要がある
- 薬剤は使用方法を間違えると危険である
- 駆除までに時間を要する
自分で対策する場合はそれなりの知識と準備が必要です。
シロアリ被害は床下に集中する傾向もあるため、作業をする場合は防護服は必須となってきます。
また使用する薬剤の種類もシロアリの種類を間違えるとまったく効果がなかったり、土の中にある女王アリまで根絶やしにすることはかなり難しい作業になってきます。
一番怖いのが薬剤の使用です。
使用方法を間違えると人体にとっても危険なものがたくさんありますので、自身が無い方が実践することは控えたほうが絶対に良いです。
- シロアリ駆除の専門知識は習得済み
- 駆除経験がある
- 薬剤の使用や注意点についても把握している
と言う方は自分自身で駆除した方がいいでしょう。
一番気をつけたいのが、「費用を抑えたいから自分でやる」と言う考えが一番危険です。再発リスクや住宅被害を考えたら、結局専門業社に頼んだ方が費用を抑えられたパターンが多いからです。
沖縄でシロアリを大量発生させない予防策は?
シロアリを大量発生させないための予防策は、早期発見をすることです。
それは業者に頼むにせよ、自分で駆除するにせよ同じことが言えます。
では、どのような現象が起こったら「シロアリがいるかも」と疑うべきか、紹介していきたいと思います。
予防策1:自宅周辺の環境を確認する

以下、チェック項目として当てはまっていないか確認してみてください。
- 家の近く・ご近所さんでシロアリが発見された
- 羽アリの大群を見た
- 水辺(池、川など)が家の近くにある
- 床下が無い構造である
- 庭に木材やダンボールを置いている
- 建物の壁や柱部分にひび割れを発見
- 木材周辺に白い砂上の糞を発見
シロアリは基本的には地面の中に生息してエサを求めて最終的に住宅の木材に食べ進んできます。
シロアリは主に木材を好んで食べますが、環境として湿気も大好きです。
特に、自宅周りが湿っている環境(近くに水辺がある)であれば注意が必要ですし、シロアリが発生しやすい環境にもなります。
また自宅の庭にダンボールや発泡スチロールを放置しているのも危険です。
これらはこれはシロアリにとってエサになります。
そしてもう一つ。
羽アリを自宅周辺の街灯に大群で群がっているのを見たら周辺にシロアリの一群が降り立った可能性がかなり高いです。
先ほども紹介しましたが、シロアリはある程度コロニーが大きくなると分家に別れるため大群で引っ越し(群飛)をします。
街灯に群がっている羽アリ達は引っ越し途中の合図ですので、注意深く周囲を観察してみてください。
予防策2:自宅内の環境を確認する

次に自宅内でチェックすべき項目を紹介します。
- 歩くと床が「キシキシ」音を立てる
- ドアの開閉が以前と比べてしにくくなった
- 部屋の中が湿気が多く結露もしやすい
- 柱を叩くと「コンコン」と空洞になっているような音がする
- 雨漏りをすることがある
- 暖房器具を使うと室温が高くなりやすい
シロアリは湿気があって、暖かい環境が大好きです。
部屋の中が換気が悪かったり床下の湿気が気になるという方はシロアリの住みやすい環境になっている可能性が非常に高いです。
沖縄でもそうですが、梅雨の時期は特に危険です。
また床が「キシキシ」と音したり、家の柱を叩くと「コンコン」と少し響く空洞になっているような音がすればシロアリの食害がすでに進んでいる可能性があります。
その場合はすぐにシロアリ業者に無料調査を依頼することをおすすめします。
沖縄で発生するシロアリの種類とは?
次に沖縄で発生・報告があったシロアリの種類を紹介します。
ヤマトシロアリ(全域)
体長:約4~7mm
日本各地で一般的に生息しており、全国的に一番食害をもたらしている個体です。
比較的低温への耐性があり、北海道の北部を除く日本全域に広く生息しています。
乾燥に弱く、湿った木材を生息場所として集団で枯れ木や朽ち木などを食べ好む傾向があります。
群飛の時期は4~5月が多く、新しい住みかを探して成長した羽アリが一斉に飛び立ちます。
イエシロアリ(全域)
体長:約5~9mm
温暖な気候を好み、沖縄や本州以南の海岸線沿いに広く分布している種です。
世界的に被害が多いシロアリでヤマトシロアリ同様に枯れ木や朽木を主に食べ、特に湿った木材を好む習性がありますが、乾燥した木材でも自ら水を運んで食べ進めるということも出来るシロアリです。
放っておくと被害は建物全体に及びます。
また猛攻な性格のため、巣を守るために噛み付いたりと攻撃をしてくることもあるので注意が必要です。
群飛の時期は6月~7月頃とされており飛び立った後は光源に集まる習性があります。
アメリカカンザイシロアリ(全域)
体長:約6~8mm
元々は、北中米原産のシロアリで、日本へは家具の輸入などで持ち込まれたとされています。
先程のヤマトシロアリとイエシロアリと違って乾燥に強く、特に巣や蟻道を作らずに乾燥した木材中に坑道を穿って生活し、おもに建物の乾材や家具などを加害していきます。
これからもっと生息地が拡大すると危険視されている種でもあります。
群飛の期間は3~11月といわれており、小さな集団で何度も飛び立つ習性があるようです。
ダイコクシロアリ(奄美以南)

体長:約5~7mm
世界中の熱帯地域での生息が確認されており、比較的小さな集団でも活発に活動すると言われております。
生息地域が限られているため、専門業社の中でも
「駆除したことがない」「駆除実績がない」
なんてところもあるみたいですが、
専門の薬剤を使い駆除を行うので、専門業者に依頼するしか方法がないのが現状です。
この4種類のシロアリの中では最も注意していきたい種類でもあり、沖縄は特にダイコクシロアリが住みやすい環境としては最高の位置にいます。
群飛の期間は3~11月で、イエシロアリ同様に期間が長いことも注意すべきシロアリと言えます。
沖縄のシロアリは木造住宅以外にも発生する?

- 「シロアリって木造住宅にしか発生しないでしょ?」
- 「沖縄は台風が多い故にコンクリート住宅だからシロアリは心配ないでしょ?」
なんて思われるかもしれませんが、その考えは間違えです。
コンクリート住宅が多い沖縄に、なぜシロアリ業社が他県より多いかというと、
シロアリはコンクリートも侵食してしまうからです。
シロアリは目が悪く、目の前にあるものをかじる習性があります。
コンクリートにも穴をあけることがあり、コンクリート住宅だから安心!というわけではありません。
さらに室内に目を向ければ、多くの木材が使われていますはずです。その木材に入り込むシロアリの習性なども考えれば、木造住宅とかコンクリート住宅とかはあまり関係ないと言えるでしょう。
まとめ
沖縄でのシロアリ対策についてまとめてみました。
シロアリも病気と一緒で、予防&再発防止が一番重要です。
シロアリが発生してからかかるリフォーム代に比べると、定期的にチェックしている方が断然費用は安いです。
被害総額について冒頭でも紹介しましたが、毎年3800億円近くにまで膨れ上がっています。
「シロアリの被害は今の所ないから大丈夫」と言う安易な考えではなく、早めの予防と対策を是非ご検討してください。